だから雑談は面白い

風は強いが晴れた月曜日。

午前中、大刀洗町のある企業との打ち合わせというとかっこいいが、雑談をしにいった。

僕の場合、よくある事だが、気になるお仕事をしている人や企業の話を人から聞いて「おもしろいやん!」と思うと、紹介してもらい雑談させてもらうことがある。

当然ながら世の中の人は忙しい訳で、ある日髪の毛がグチャグチャな男が、なんの具体的議題もないのに「いろいろはなしましょうよぉ〜」と笑顔でやってくるというもんだから、それは怪しいさ全開であろう。「なにしにくるの?」とばかりにやんわりと断られる事も多いが、「心中お察しします」である(笑)

しかしゴミみたいなアイディアの詰まった僕の引き出しの話を人づてに聞いて、そこからどんな物が出て来るのかと気になるのか、「おいでおいで!」と呼んでくださるありがたい人もいて、まあ、大概そんな人自身が怪しい(楽しい)人だったりするのだが(笑)、結構頻繁にいろんな人にあっている気がする。

もともとこちらも雑談のつもりであるから、もちろん具体的な商品やサービスのアイディアなんてない。キッパリありっこない。

「いやーあたたかくなりましたねえ、、能古の菜の花満開っすよ」とか「今年もやっぱりレッドブルのベッテルっすかね(あ、、F1の話です。笑)」なんて話や、相手がメーカーさんなら、そこで作っている商品の話をお聞きして「ほーっ!」と驚いているのが話のほぼ9割(笑)

そんななかから「こんなんあったらおもしろいっすよねえ」というアイディアとも呼べない、プロである相手にとってはまったくの「素人考え」と思われそうな物が次々とでてきて笑われたり、たまに「うーん、、それ面白いねえ、、」と言われたり、そこからアイディアをお互いに膨らませたり、方向を変えてみたり、、

そうして「あー面白かった」と終わる話が9割。

残りの1割が「今度あらためて話しましょう」という話になり、そのまた1割が具体的な話へとすすんでいく。つまり99%は文字通り「雑談」で終わる。

でもいいじゃないか!楽しい時間を100回過ごせて、さらにそのうち一回はお金を稼ぐことができるかもしれないなんて



僕は商品開発の企画の段階においては「素人」が必ずしも「玄人」に劣っているとは思わない。

もちろん玄人の中にも多くの柔軟な発想力を持った人がいるし、実際、世の中の99%の商品はプロによって生まれているのだと思う。

しかし「常識破りの商品」といわれた商品の企画に関しては素人が生んだ商品というのは玄人と比較してもかなりいい線いってるんじゃないかと思う。もちろん具体的なデータなんてもってないけど、、、、、「意外性のある商品」やサービスの企画の段階では蓄積された技術力や経験というものが「邪魔をする」場合も多いと思うし、それを破れるのは、素人だったりする、、、

「技術力」と「発想力」は別物なのだ。

「技術力では勝てなくても発想力なら素人がプロに勝てる」そこが面白い。

もちろん商品企画の最も初期の段階を過ぎると、そこからは玄人の技術や経験、そしてプロならではの発想を加えて組み立てていけるかが、その商品開発のその後の成否の鍵を握るわけで素人だけで商品が作れるとは思っていない。

僕らの初期の企画商品である「こどもびいる」や「スワンサイダー」なども業界では数十年間「時代遅れの終わった商品」として埃をかぶったまま誰にも見向きもされなかった商品を素人であった僕らがとりあげ、提案し、メーカーである友桝飲料の技術力で磨いて世に出したものだ。

ところで、そんな素人とプロのコラボによる商品開発で最も重要な部分というのはどこだろう?

僕がこの数年、様々な企業とお仕事をさせてもらって感じた最も重要で難しい部分というのは、実際の具体的な商品の開発の部分ではなく、実はもっとも初期の段階、つまり初めて素人とあってそのアイディアを聞いた時に、プロ側が「聞く耳を持つ程度の柔軟さを持っているか」というところだとおもう。

もちろん素人の出すアイディアのほとんどは正直使えないと思う。それが素人である所以だから。

でも、そこに思いも寄らないダイヤの原石が混じっている。

石ころに見えるそのアイディアのダイヤの原石を「それはできない」、「それは普通やらない」と「素人考え」と鼻で笑って放り投げるのか、「もしや」と磨いてみるのか、その選択はアイディアを持ち込む素人ではなく玄人側にある

今から6年前、どこに提案しても話を聞いてもくれなかった商品の話を、「今回も駄目だろう」と思いながら、ある小さな飲料メーカーのダサイサイト(笑)からメールしたところ、メールを送った翌日(!)に1時間以上車を飛ばして作業服でやってきてくれ、僕の店(もんじゃ焼屋「下町屋」)の鉄板のテーブルを前に僕の話を黙って聞いて、「やりましょう!おもしろいかもしれませんね!」と言った友桝飲料の社長(当時28歳)の選択がなければ「こどもびいる」のヒットどころか、商品自体が生まれなかったし、その後のスワンサイダーや地サイダー事業、ジンジャエールneo、湯上がりサイダー、、、etc の商品も生まれなかった。

昨日行ったような、一見雑談に見え、実際、その時点では僕も相手も単に雑談のつもりだし、結局雑談のまま終わる事のほうが多いが、でも僕らの雑談の中に思わぬ宝石の原石が埋まっていることがないと誰に言えるだろう。

だから雑談は面白い

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話す、、はなす、、ハナス、、(←最後は江副さんブログ風。笑)
by nocorita | 2011-04-05 09:12 | 島暮らし 仕事 | Comments(0)


2009年春に能古島へ引っ越した僕らの仕事や生活の事


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