10%

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昨年の春に一応発表はしたものの、諸事情により正式発売が伸びていた「スワンソーダ」(無糖炭酸水)がついにこの春販売を開始することとなった。

日本では長年「炭酸水」をそのまま飲む習慣がなく、炭酸水は焼酎やウイスキーを割るためのものとされてきた。しかし近年、日本でも徐々に食事とともに炭酸水を飲んだり、ワインやビールを飲むように炭酸水自体を楽しむ文化が広がってきて、それに伴い、レストランやカフェ等での外食の際にも炭酸水を飲みたいという人たちも増えてきた。

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ところが日本には世界に誇れるほどの美味しい水や高品質の炭酸水の製造技術があり、中身については高いレベルももっているものの、未だに「炭酸水はお酒を割るための脇役」であり、カフェやレストランでワインやビールのようにボトルのまま炭酸水を提供したいと思った場合、国産品には外観において相応しいものがほとんどなく、どうしても海外の商品、ペリエやサンペレを選ぶしか無い。

飲食店を経営していた僕は以前から「なぜ日本のおいしい水を使った味も美味しく見た目もボトルのままテーブルに出せるような商品がないんだろう?」とおもっていた。

美しい盛り付けや、料理を盛り付ける様々な器のデザイン等の視覚を通して入ってくる美味しさへのコダワリは日本の美意識として和食に限らずさまざまな飲食店で感じることができる。

その美味しさをさらに増してくれる、味にも見た目にもコダワリをもった「日本の無糖炭酸水」をつくりたい

そんな思いをやっと形にできたのがこの「スワンソーダ」。

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友桝飲料の工場で汲み上げる天山水系の天然水を使って作った強炭酸水を、見た目も涼しげで密封性が高く、リサイクルも容易なブルーのガラス瓶に入れ、「スワンサイダー」のデザインをベースにバックを透明にした涼しげなラベルを貼って、飲食店で瓶のまま提供してもペリエやサンペレなどの海外製品に負けないような存在感を持たせた。

もちろんこの商品、中身に果汁が入っているわけでもなく、味もついていないシンプルな炭酸水。

「ただの炭酸水じゃないか」というひともいるだろうし、「酒を割るには安いペットボトルの炭酸水で構わないよ」という人もいるだろう。いや、実際、まだまだ炭酸水のイメージというのはお酒を割るための脇役であり、そんな否定的な声のほうが多いのかもしれない。

でも、需要は必ずある。

僕らが狙うのは世の中の90%の人に無視されて、残り10%の人に熱烈に支持される商品だ。

僕らみたいな小さな作り手の商品は世の中の10%の人たちの「熱烈な支持」があれば十分やっていける。

「こどもびいる」も今から10年前に世の中にでてきて、多くの大手メーカーの商品が毎年生まれては消えていく中で、少数の熱烈に愛してくれる人たちによって支えられ、今も残っている。

だから僕らは「売れそうなもの」ではなく「自分達が熱烈に欲しいと思うもの」を作るのだ。

そんなことが許される「小さな規模の商売」というのは、意外と幸せなものかもしれないなあとたまに思う。
by nocorita | 2014-02-25 16:48 | 飲料 | Comments(0)


2009年春に能古島へ引っ越した僕らの仕事や生活の事


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