「世界のうみをいただきます」  夜明茶屋「THEさBAR」

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「theさBAR」。発売してからどんどん人気が出てきているというこの商品(デザインは見ておわかりの通りヤチヨさんw。)。

昨日のフェイスブックの書き込みでは「売り切れ続出で欠品中」という状態らしい。この商品に使われている「またいちの塩」の直営店でも販売しているのだが、社長の平川くんと話していても「よくうれますわーサバ!w」と言っていた。

商品自体は常温保存が可能な脂の乗ったノルウェー産のサバの燻製。出張帰りに買っても、中にお絞りや爪楊枝も入っているので、袋を開けてトレーに載せて、スライスされているサバをつまみに一杯やれるというのがウリ。

製造販売は柳川の夜明茶屋。

でも、この商品の凄さというのは、単に「すごく売れている商品を作った」という事ではなく、実はもっと深いところにある。
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夜明茶屋というか社長の金子さんというとムツゴロウラーメンや、エイリアンエナジーなどなど、「思いついたらノリでなんでもすぐ作ってしまう」というイメージを持っているかもしれないが、まあ「すぐつくる」というのは、ある意味間違ってはいないがw、それでも実は「なんでも」の中にも唯一「お約束」があった。
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それは「有明海をいただきます」という夜明茶屋のロゴとともに必ず使われているコピーにあるように「有明海の海産物を使う」という事。

だからこれまでの商品はすべて「有明海の海産物を使った美味しくて楽しい商品」だった。

そのお約束は、別に宣言したものでもないし約束でもないが、いろいろな商品を考えるときに必ずといっていいほどの「お約束」としてあった。

これは100年以上に渡って有明海の海の幸を扱い続けてきた夜明茶屋を率いる金子さんの誇りでもあり、使命感でもあったんだろう。

しかし、急激に水揚げが減り価格も急騰しつづけている有明海の魚を見ていると、この先「加工して付加価値をつけて売る」ということもいつまでできるかわからない。

さらに10年ほど前から様々な加工食品を企画、販売し、徐々に自社製造も増やしていって昨年には遂にレトルト釜も手に入れ有明海の魚を使用したレトルト食品を自ら製造する中で急激に技術力を高めてきた夜明茶屋であれば、日本中、世界中の美味しい魚介類を使った美味しくて楽しい食品を作ることは十分に可能だ。

しかし、その一歩を踏み出せずにいたのは、「有明海をいただきます」というある意味「夜明茶屋が夜明茶屋であるために最も重要な部分」だった。あくまでも僕の勝手な想像だが、「有明海の海産物以外の商品を作る事は有明海への裏切りになるのではないか」くらいの重みがあったと思う。

その一方、食品加工会社として目の前のチャンスを取りに行きたい!という思い、いや現状の有明海を考えると「このチャンスを取りに行かないと先はないかもしれない」という危機感があったとおもう。

僕には以前からずっと疑問があった。

例えば、東京の洋菓子屋さんがイチゴのお菓子を作ったら「美味しいか美味しくないか」という話になるのに、地方のお菓子屋さんが同じような商品を作ると「必ず地産地消を求められる」のはなぜなんだ?。

「美味しいイチゴを探したらやっぱり地元の物が美味しかったから使った」というのなら正しいし、それがベストだが、実際は「本当はカリフォルニア産のイチゴのほうがこのお菓子にはあってるんだけど、なんとなく、地元だから地元産のを使わないとなあ、、」ということに近い地産地消が多いように思える。製造者ならば、美味しものを作るためにベストの材料を使いたい(コストの問題はあるが)と思うはずだが、それを地産地消が妨げるというのは本末転倒ではないか?

話もどって今回の「サバ」。

せっかくレトルト釜あるし、ヨーロッパでも人気のサバの燻製を作ってみようという話になった時に、出てきたのが「有明海はサバの漁場ではない」ということw。「じゃあもうちょっと広げて長崎産とかもあるけど、ちょっと離れてる?w」なんて話になったが、僕は塩サバが好きで結構食べるのだが、やっぱり食べるなら脂のったのがいいし、ノルウェー産のを買う。そこで専門家の金子さんに「ノルウェー産とどっちがうまいんすか?」と聞いたところ「そりゃノルウェー産がうまかよ!全然違う!一番うまい!」「ならノルウェー産にしましょうよ。だって普通に美味しい方がいいやないすか。」

そんな会話があった。

まあ実際はそんな簡単な決断ではなく、その後も悩んだり、社内の反対もあったようだが、もしこの商品がうまく行ったら、単に売れる商品ができるというだけではなく、夜明茶屋にとって、新たな可能性が生まれるということ、、、そんな様々なことを考え抜いて、無事素晴らしい商品を生み出し、きちんと結果を出した金子さん。

もちろん、夜明茶屋という柳川で有明海の海の幸を届けるという使命や誇りはそのままに、加工会社として発展していくために、「有明海をいただきます」から「世界の海をいただきます」にその一歩を踏み出した記念すべき商品「 THE さBAR」と、夜明茶屋の今後の快進撃を期待しております。





by nocorita | 2018-08-21 15:23 | 食品 | Comments(0)


2009年春に能古島へ引っ越した僕らの仕事や生活の事


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