甘夏の産地として有名な能古島。
ちょうどこの季節は出荷の最盛期で渡船場を降りて左に行った公民館の向かいにある選果場では週に3日沢山の甘夏の選別や洗浄、出荷作業を行う農家さんたちで賑わっている。
しかし、実は能古島にはこの時期もう一つ人気の果物がある。それがビワ。
わずか2,3週間ほどの短い旬ということもあってかあまり知られていないが、市場では結構な人気とか。
しかし高値で売れるとはいえ、袋掛けもしなければならず、また傷つきやすく甘夏以上に収穫や出荷作業にも手間のかかるビワ。
ビワを栽培している農家のほとんどが専業ではなく、甘夏の農家でもあることから特に近年の後継者問題からくる人手不足により、その出荷量は木になっている全体量の多分数パーセントとも。
出荷というか収穫さえされないビワはどうなるかというと、カラスの餌になるだけらしく、農家さん的にも困った問題。
一方で、年々島にやってくる観光客が増えている能古島。特にこの季節はアイランドパークの花もきれいだし、ただ島を歩くだけでも日常を忘れることができる素敵な島だ。
でも、「なんかほかに楽しいことないのかな?」
そう思っている人もいるかもしれない。そこで、、、
「観光ビワ狩りできないかなあ?」
と甘夏農家でもあり加工部会の会長でもある明石さんに話してみたところ、、、
「おもしろいかもねえ、、やってみよっか」
といっても旬が短いビワなんで残すところ1,2週間。やるなら今週末にでもやらんと間に合わん!
と、知り合いに「週末ビワがりしませんか?」メールしたのが火曜日w。
急な話だしちゃんと何人か集まるかな、、??と不安に思っていたが、続々と返ってくる「いきます!」という返事。
当日は、結局大人と子供合わせて50名ほどが雨上がりの能古へやってきた。
渡船場からバスに乗り「思索の森」で続々と降りる大群にバスの運転手さんも「今日はなにがあるんですか?」と驚いていたらしいw。そこから明石さんの農園は徒歩約10分。
受付を済まて、はじめの挨拶をやったら明石さんを先頭に農園へ。
まずはビワの種類や採り方を教えてもらう。
「私たちは皮がシワシワになってるのが甘いけん、それば食べるとよ」という説明に「へーっ!」と声が上がる。
そして、ここから約一時間の食べ放題取り放題タイム!
みな用意した袋いっぱいにビワを採りまくる。その横で子供達は食べまくる!w
園にはミカンもなっていて「それもたべていいよ」と言われ甘夏を食べ始める人もいて、皆思い思いに楽しんだ。
「ビワ狩りなんてはじめてやった」という人が異常に多かったので、調べてみたら「観光ビワ狩り園」というもの自体が九州にはほとんど存在しないし、全国でも珍しいことがわかった。
来年は今回の経験をもとに能古島初の「観光ビワ狩り」。そして「観光甘夏狩り」を開催したいなあ〜
と話していたら開催日前日に伊藤さんがポスター作ってくれた!さすが!来年使わせてもらうかな、、、w(写真は伊藤さんより)